上達の近道はゆっくり弾くこと
若い頃はギターの神様、セゴビアの演奏に近づきたいと、LPを繰り返し聞いて、セゴビアの弾き方をまねをしていました。また、山下和仁という怪物もいたので、そのときは自分の演奏については、速く弾くことが上手な人と勘違いしていました。また、上手だねと言われてもいました。何年も弾いている曲で、いつも同じところで間違っていても、雰囲気重視だったので、そのうち弾けるさって言う感じでした。今は練習では、どの曲もゆっくりと弾くようにしています。そうすると、今まで弾けなかった曲も弾けるようになりますね。曲想も考えながら弾けるので、とても楽しく、昔よりもいい演奏ができていると思います。上達の近道は「急がば回れ」でした。速く弾いても間違えるのなら、それは「間違いをする練習」だったのですね。若いときになぜ気がつかなかったのだろう。